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『82년생 김지영(82年生まれ、キム・ジヨン)』映画10/9よりついに日本公開!!

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안녕하세요!!
하나키예요ブルー音符

 

こんにちは。

 

みなさん、ついにあの映画が日本でも観られます!

 

ついに2011年の韓国小説ベストセラー『82년생 김지영』の映画が
日本でも10/9(金)から公開です!

 

 

この小説について書いた過去ブログはこちら

 

『82年生まれ キムジヨン』日本公式HPはこちら
http://klockworx-asia.com/kimjiyoung1982/

 

キム・ジヨン役を정유미(チョン・ユミ)さん、

その夫役공유(コン・ユ)さんの
ゴールデンコンビキラキラ


『도가니(トガニ)』『부산행(釜山行)』に続いての共演です。

ここ何年か韓国エッセイは、日本語に翻訳されたものもいくつか
ヒットしていますが、小説はやはり何と言っても

「82年生まれ、キム・ジヨン」を
おいて他にはないくらいの人気小説を映画化したものです。

 

普段、小説が面白かったものは映画化されても観ないのが
自分のなんとなくのポリシーだったのですが、

これは俳優さんも二人とも大好きですし、

自分も自分を取り巻く社会環境が
ジヨンと似た世代のため、

どんな風に映像になるのか楽しみにしていました。

 

お話の内容についてはもうすでにご存知の方も

多いと思いますので、
映画の中で気になったセリフとともに

紹介してみたいと思います!




「사돈、저도 제 딸이 귀해요.」
お父さん(婿の父親)、私だって私の娘が大事ですよ。

 

実母に憑依したジヨンが舅姑に向かっての一言。
この世の舅姑にあたる皆様にとっては、

かなり背筋の凍りつくセリフでは?


だからといって義理実家で必ずしも

嫁を冷遇してるわけではないのに!
という舅姑の反論も聞こえてきそうです笑


実際、映画の中でもジヨンに向かって姑は、
「しんどかったら向うで休んでなさい」と言ってくれてるんですね。
でもジヨンは、

「なら、この辺で今度は自分の実家に行かせてくださいよ!」
っていう嫁の”ジヨン”としては言えない心情が”実母”の言葉として
出てきてしまったんだなあ、きっと。

 

 

脚でベビーカー揺らすの笑った(リアル)

 

「그럼 저한테도 한번 맞으셔야지요.」
ならば、私にも一発殴られないといけませんね。

 

ジヨンの会社員時代、ジヨンの先輩である

ワーキングママが男性上司に、
母親が自分の手で育てない子どもはのちのち問題が生じると
ミーティング中にあてこすられる中で、

そのワーキングママが
男性上司に一撃を食らわす場面。

 

このセリフに至る詳しいやり取りは、

映画の中でぜひ見てもらいたいのですが、
日本でも「三歳児神話」という言葉が

今でもなくなったわけではないし、
働くママたちもきっといつも

この言葉は頭の片隅にはあり、この葛藤を
抱えながら仕事をしていると思うと

こんなノー天気上司に放った皮肉たっぷりの一言。
こんな小気味いい切り返しのできる人ってほんと尊敬します。

その後の場の和ませ方も惚れ惚れ〜ウインク

 

 

「お前は一日子どもと家にいられていいな~」

上矢印

ハイ、出た!
よく夫のセリフとして挙げられるNGワード。
もちろん


”可愛い子どもと一緒にいられる”

 

のが幸せだということにはありがたく思うし、

その通りだと思いますが、
でもそれだけじゃない人だってこの世にはいるわけです。

 

正直私自身は”ジヨン”ほど繊細な人間ではないので、
ここまで思いつめることはありませんが、

育児で180度世界が変わってしまいトイレすら行けないこともある

母親と、相も変わらず自分だけですべての予定が組める
日本社会の父親たちとは決定的に

暮らし方が違ってきてしまうのは事実。

 

私がよく例えとして言っていたのが、この質問、

下矢印

「めっちゃラブラブ期ハートのカップルだったとしても

24時間365日ずっと一緒にいたらどうなると思う?」

 

絶対ケンカになるし、たまには一人になりたいとも思うよね?
それとおんなじなんだよって言ってたな~

そこのところヨロシク理解してくださいねっ!て
思いますね。そういう点は韓国も日本もとっても似た社会です。

ジヨンの閉じ込められたようになる気持ちも

ほんとは家族だけではなく、社会で理解できなければ、

これから先も変わらないだろうな〜と思います。

 

 

 

「그래 임신은 어쩔 수 없다고 해.
그래도 육아는 나눌 수 있는 거 아니야?」

そうね、妊娠は仕方ないとして。
でも育児は分担できるんじゃない?


働きに出たくとも保育園やシッターさんの目処が
たたないので代わりに息子が育児休暇を取ると聞いた姑から
猛反対を受け、結局自分が働いたところで保育料にも
ならないので諦めるしかないという

ジヨンに対して元同僚の女性が言うセリフ。

 

ジヨンも夫と同じくらい勉強して、社会生活も経験したのに、、

これは不公平だと。

 

 

日本や韓国で女性がフルで働こうと思ったら、

親の全力の援助があるか?

もしくは、高い保育料と天秤にかけながら

育児との両立をするしかなく、
各家庭でのやりくりに全てがかかっている

という社会が働きにくくしているので、

例えば北欧のように両親ともに働く、
でも仕事が終わる時間は早い、

当然家事分担は男女半々。
となればいいのでしょうけど、

そんな夢みたいな話、今この社会で

どっから手をつけていいのやら?


少なくとも今男の子を育てている

ご家庭では男子も厨房に入るとこからかな?笑い泣き

女の子には経済力も身につけようねと

教えることかな?

 

ちょっと敏感すぎるくらいの”ジヨン”ですが、

最後まで見終わってスッキリした気持ちに

なることができたのは、ジヨンがとっても

「素直」だったこと。

自分の状態を知ってからの一言がふつう

なかなか言えないものだったと思います。

 

ここは、”繊細ジヨン”じゃなくて”チョン・ユミ”さんの

本来持つ性質かな?と思ったくらい。

 

ところで、今回映画でよくよく見てみると、

ジヨンは伴侶、可愛い子ども、
元気な両親、仲の良い兄弟、

世間一般な葛藤はありながらも
とくに何も問題のない義理家族。
なにより生活も安定している。

 

「何が不満なの?ドクロ

 

と思う人は多いと思います。

(正直言うと小説読んだ時もジヨンさんは

繊細だなあと思ってた)


でも人間は自分の人生おいて本当に

「やりたいこと」が「できない」と
苦しい人もいるんだということには気づくことができました。

 

 

あとは今さらですが、、はじめに小説を読まれた方は、

映画での夫役がコン・ユさんだったことに驚きませんでしたか?
だって小説ではそれほどの存在感が

ある役ではなかったと思っていたので、
私は「え?アセアセ」と思いました。


その”逸材”をどうあの”役”で使うの?

 

と思いませんか?

個人的にはこれはもっと違う(地味な)人でも良かったのでは?

と思うのですが。。


いやいや、だって何だかんだ言ってもジヨンにまず

 

「あなた、夫がコン・ユだよ?(うらやましい)」

 

って突っ込みたくなるからねニヒヒ

 

 

~~~~~~~~~~

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