안녕하세요!!
하나키예요
こんにちは。
韓国に行くと「教保文庫」で本をあれやこれや
見ながらたくさん買って帰るのが
楽しみだったのに、いつまでたっても行けないので、
久しぶりに日本で韓国の本を買いました。
（もちろん”ハングルの森”でね。ㅋㅋ）
『귤의 맛』
ミカンの味
2020.8.18.
三作目の 『82년생 김지영（82年生まれ、キム・ジヨン）』が
韓国国内のみならず日本でもベストセラーとなった
作家 조남주（チョ・ナムジュ）氏
の最新作長編小説です。
なんと、もう日本語訳も本屋さんに並んでいるそうですね。
アジア6か国の出版社からも翻訳出版されたとか。
日本の本屋さんにすらしばらく
行っていなかったことに気付きました涙
”천천히 답을 찾아가면 돼,
우리는 계속 자라는 중이니까”
ゆっくり答えを探していけばいい、
わたしたちはずっと成長しているのだから
ストーリー
誰も入りたがらない学校の映画同好会で出会った
ソラン、ダユン、ヘイン、ウンジは
”いっつも一緒にいる4人”として有名だ。
中学3年を目前にして済州島へ旅立った彼女らは衝動的に
ひとつの約束をしたのち、タイムカプセルに入れて埋めた。
将来が変わるかもしれないこの約束の裏には
それぞれが抱える事情があった。
”82年生まれ キム・ジヨン”は、
社会、家庭における”女性”という
立場について書かれた小説でしたが、
そもそもそういうテーマで書かれたと
知らないまま読んだ感想が
「ジヨンさん、繊細だな〜
」
だった私でしたが、
（ジヨンと同じような時代社会で育ったのでその
環境が当たり前すぎてすでに感覚マヒしてた）
この小説は、
”ザ・女の世界”
がバリバリ描かれています。
私、女の子って２，３歳にはすでに
「女」
が出来上がってると思うんですけど、
（パパを手玉にとるのなんて朝飯前）
そんな子たちが成長し、
ややこしい思春期に入った
女の子たちにとって、
女友だちとの”約束”は法律より重いのでは？
と思わせるほど最重要優先事項。
その時は勢いで自身の”進路”にも
関係してしまうほどの”約束”をしてしまった後、
それぞれ結局どうなっていくのだろう？
を楽しみに読み進めていったのですが、
終盤に来て思わぬ方向に
話が展開していきます。
これは皆さん、読んでのお楽しみですね。
”キム・ジヨン”の時には、読み進めるのに
”キム・ジヨン”の気持ちに若干馴染めないところが
あったのですが、今回の4人の女の子たちを含む
ようないわゆる”女の世界”は
今まで学生生活、職場生活、ママ友生活で
人並みくらいにはやってきましたので、
肌感覚で十分共感することができました。
たった一言で、あるいはささいな態度ひとつで
関係性が一瞬にして変わる空気感。
男の人の世界でもそういうのってあるのかな？
そして、もうひとつ。
２，３才でも「女」が出来上がっていると
言いましたが、乳幼児という「こども」でも
バカにしてはいけないというのもまた私の持論でして、
結構分かっててやったり、やらなかったりを
していると思うので、そのあたりも
気を付けて読んでいただければと思います。
（誰もが来た道なのにもう覚えてないんだよね）
久しぶりの韓国小説を読んでみて、わたし個人は、
これもよく日本でも売れている韓国エッセイよりも
やっぱり小説が好きだなと思いました。
日本と韓国は世界のどの国よりも社会や道徳的な観念が
より近いと思わざるを得ないです。
それだけに登場人物たちの気持ちも理解できるし、
感情移入も一瞬でできる。
ああ、早く教保文庫の紙の匂いを嗅ぎながら
本を選びたいです
さて『귤의 맛』(ミカンの味)が
気になった方は
ぜひとも原語で読んでみてください！
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